大学生にとって年収の壁はいくらになるのでしょうか。
この点、今回は19歳から22歳の学生という前提で、説明します。
【本人の住民税の壁】
給与所得控除額の改正により、100万円の壁が110万円となりました。
※各自治体によって、差があります。
【本人の所得税の壁】
給与所得控除額と基礎控除の改正により、103万円の壁が123万円となりました。
【親の所得税の年収の壁】
親にとっては、R7年分から特定親族特別控除が創設されました。
よって、150万円~188万円が、段階的に壁になります。
【年金の壁】
国民年金保険料の学生納付特例制度があります。
所得基準は以下の通りです。
128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150514.html
【健康保険の壁】
2025.5.16 19 歳以上 23 歳未満の被扶養者に係る認定についてのパブリックコメントが公表されました。
150万円が壁となりそうです。
2025.5.16 19 歳以上 23 歳未満の被扶養者に係る認定について
【結論】
住民税の壁や本人の所得税の壁は、あまり大きな金額にはならないので、あまり意識しなくてもいいでしょう。
年金の壁も、国民年金を払うつもりなら、関係ありません。
親の所得税については、特定親族特別控除がありますので、壁を意識しなくてもいいと思います。
(特定親族特別控除により、令和6年までのように103万円以下か否かで、親の所得控除が63万円か0かという話には、ならなくなります。)
健康保険の認定は、非常に重要ですね。
よって、19歳から22歳の学生の場合には、150万円※を壁と考えるのが多数派となりそうです。
※150万円未満なので、正式には1,499,999円までに抑えるということですね。